★「学校(がっこう)を欠席(けっせき)した子供(こども)においしいパンを届(とど)けたい。」
そんな優(やさ)しい想(おも)いから生(う)まれたのが揚(あ)げパンです。
戦後(せんご)の日本(にほん)で育(そだ)ってきた小学生(しょうがくせい)にとって、給食(きゅうしょく)は生(い)きていくための貴重(きちょう)な栄養源(えいようげん)でした。そのため、欠席(けっせき)した子供(こども)のために友達(ともだち)がパンを届(とど)けてあげる、というシステムが日常化(にちじょうか)されていました。せっかく届(とど)けても、給食(きゅうしょく)のパンは乾燥(かんそう)しやすく、すぐカチコチに固(かた)くなってしまったため、揚(あ)げたあと、さらに砂糖(さとう)をまぶし、パン表面(ひょうめん)の乾燥(かんそう)を防(ふせ)ぎ、おいしいパンを届(とど)けることができたそうです。【今週の給食「ひとくちメモ」より】